究極の身体:高岡英夫

連載:電子政府を良くするために』では、ウェブ上で公開されている政府機関の各種データベースや白書から、最新のデータを参照した上で書くようにしている。

その一方で、数多くの書籍を参考にしており、連載の終わりに一覧を掲載する予定である。

今回は、その一部を紹介しておこう。

究極の身体

合気・奇跡の解読

どちらも、「ゆる体操」を考案した高岡英夫氏の著作である。電子政府サービスと何の関係があるのか?と思うかもしれないが、サービスと身体は切っても切れない深い関係にある。

なぜなら、サービスが実現される過程においては、提供する側と受ける側に、必ず何らかの物理的な行動が発生するからである。

つまり、電子政府サービスの基礎として、物理学・力学・バイオメカニクス(生体力学)・運動生理学があり、そこから「効率性」といったサービス品質を向上する要素が生まれるのである。

電子政府サービスを良くするには、自然科学的アプローチが必須かつ有効である。

行政サービスの中心的な担い手である公務員の仕事は、人文・社会科学的な視点から語られることが多く、サービス業の中でも自然科学的なアプローチが特に遅れている。その結果、効率性のレベルが低いまま、改善されずに放置されてきたのである。

この意味でも、行政評価が、今まで目に見えにくかった成果を数字で表すようにしたことは、大きな進歩と言える。