ランボー 最後の戦場

そろそろ62歳にもなるスタローンの新作「ランボー 最後の戦場」を観た。これが予想以上の出来栄えで、名匠サム・ペキンパーさえ髣髴させるハードボイルド作品に仕上がっている。監督・脚本家としてのスタローンの実力を再認識できたのは、ファンとしてとても嬉しい。

表現者として「伝えたいこと」があるのは、大きな強みである。

前作のロッキーもそうだが、今のスタローンには「伝えたいこと」があるようだ。それが、作品を通して伝わってくる。

そして、スタローンは、今まで培ってきた知識と経験から、「スタローンらしい伝え方」「スタローンだからこそできる伝え方」を確立しつつある。タイプこそ違えど、イーストウッドと同じような歩み方とも言える。

軍事政権下のミャンマー(ビルマ)の実態を伝える意向から、あえて残虐なシーンを盛り込んだという本作は、スタローン作品史上もっともバイオレンス度が高い。

出演者やスタントは、かなり過酷な環境だったと思うが、迫害の可能性があるにもかかわらず、多くのミャンマー人が出演してくれたそうだ。

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まだまだ成長と進化を続けるスタローン。その真価が問われるのは、これからかと。

いやー、次回作が楽しみだな~