プレステージ

マジックをテーマにした人間ドラマ「プレステージ」を観ました。当代きってのイケメン実力派俳優が二人揃って、監督もクリストファー・ノーランとなれば、期待しないわけにはいかない。実際、見ごたえのある力作に仕上がってました。

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作品内のトリックについては、わかる人は途中で気が付いてしまうかな。

トリックを見抜けるかは、頭の良し悪しではなくて、経験・知識によるところが大きい。

入院中に2000冊以上の推理小説を読んで、「あー、これなら僕でも書ける」と思って推理小説家になったのは、確かディクスン・カーだったような。。

たくさんのトリックを知っていれば、後はその組み合わせや応用なので、映画に出てくるようなトリックであれば、細部のツメは別として、大枠についてはたいてい途中でわかってしまう。

また、トリックは、(作品内でも説明されているが)3段階ぐらいに分かれている。文章で言えば、起承転結があるわけだ。

そうなると、ますます理解しやすくなる。

他方、「ゾディアック」のような事実に基づく話の場合は、起承転結といったお約束に縛られないので、予測が難しいのである。

プレステージは、トリックもそれなりに楽しむことが出来るが、見所は主人公二人の人間ドラマにあると思う。

マジック好きもサスペンス好きも楽しめる、オススメ作品でございます

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