電子政府ポータルであるために (e-Gov懇親会感想その2)

電子政府ポータルの基本は、政府が保有する情報(コンテンツ)の案内役となることです。

ですから、日本の電子政府ポータルがするべきことは、コンテンツ視点で政府系サイトのデータベースを作り公開することと言えます。

電子政府を使ってみようでも紹介していますが、政府系サイトは、関連団体を含めると、けっこう役に立つものがあります。これらを組織ではなく、掲載内容で分類・整理していけば、ポータルとして優秀なガイド役を果たすことが可能となります。

日本政府のサイトはコンテンツに乏しいと言われたりもしますが、ざっとみて使えるコンテンツは、200~300ぐらいあると思います。これぐらいの量であれば、データベース化も難しい作業ではありません。

「政府系サイトのことなら、e-Govにお任せあれ。何でも聞いてください。」そう自信を持って国民に言えるようになって初めて、「電子政府ポータル」として国民から認めてもらうことができるのです。

●専門ポータルの充実を

「電子政府ポータル」ができたら、次は専門ポータルの充実です。

例えば、電子政府の総合窓口の人気コンテンツ「法令データ提供システム」も、将来的には、法令(自治体の条例を含む)総合情報サイトとして独立し、国会・裁判所・内閣法制局・各省庁・自治体・大学等の協力・連携により、新たなサービスとして生まれ変わることが望まれます。

電子申請についても、「ビジネスポータル(企業向け)」「公共サービスポータル(市民向け)」といった専門サイトを立ち上げ、その一サービスとして組み込むと良いでしょう。

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