電子申請の成功は役所文化への挑戦から (e-Gov懇親会感想その1)

電子政府推進員をしている関係で、現在進められている電子政府の総合窓口の見直しの途中版を見せていただく機会がありました。見直しとは、主に「各省庁の電子申請システムの統合(窓口の統一)」のことです。

参加者の皆さんからは、利用者の立場で厳しい意見も出ていましたが、見たところ、システム的には基本性能を満たしており、後は見た目を整え、ナビゲーションの機能を改善していくことで、良いものになると思います。(具体的には、その2で述べます。)

一緒に参加した民間企業の方とも意見が一致したのは、電子申請サービスが良い方向へ進む環境が整備されてきたということです。つまり、電子申請をきっかけとして、役所文化への挑戦が始まりつつあるという予感です。

こうした改革は、電子政府・電子申請の成功に欠かせない要素で、最重要基盤となります。利用者の意見を聞きながら、本当に良いサービスを作っていこう。そのためには、縦割り行政を見直して、できるところから連携・協力していこう。

そうした考え方が定着してくれば、電子政府・電子申請が間違った方向へ進む可能性は格段に低くなります。

なお、成功への道(やり方)は一つではありませんので、電子政府に関するノウハウや情報を参考にしながら、日本の実情に合った方法を採用すると良いでしょう。

関連>>行政ポータルの整備方針(PDF)行政情報の電子的提供に関する基本的考え方(指針)改訂版(PDF)