投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識

投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識
ハワード・マークス (著), 貫井 佳子 (翻訳)
日本経済新聞出版社

最近読んだ投資関連本の中では、一番オーソドックスというか当たり前のことがわかりやすく書いてありました。

株価の予測ほど、いい加減なものはありません。

明日、一ヵ月後、一年後の株価が上がるか下がるかは、コインの裏表を当てるのと同じで、運に頼ったギャンブルでしかないのですが、証券会社の人たちは顧客を増やそうと都合の良い株価予想をしています。

昨今のアベノミクスで盛り上がった株式市場の様子を思い浮かべながら、本書に書いてあることを少し引用しておきましょう。

・行き過ぎた状態は修正される
・心理的な要因やテクニカル要因がファンダメンタルズよりも強い影響力を発揮することがある

投資も他のビジネスと同じで、「安く買って、高く売る」が基本で、一般的には購入価格が安ければ安いほど損するリスクは低くなり儲けも大きくなるのですが、それを実践できる人は限られているようです。

1 誰が見ても安い(様々な指標や基準に照らし合せても明らかに安い)時に買う
2 少し上がってきても安い水準なら買い増す
3 実力相応の水準まで上がっても売らない
4 実力以上の水準まで上がってきたら売る(利益確定)
5 明らかに実力以上の水準まで上がったら(行き過ぎた状態になったら)空売りする

このように、長期投資で株価が上がっても下がっても儲かる仕組みを作っている人が強いように思いますが、強い意志をもってこれを実践するのは至難の業なのかもしれません。

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