ロッキー・ザ・ファイナル

先行ロードショーで『ロッキー・ザ・ファイナル』を観ました。スタローン自身が監督&脚本を担当とあって、かなり期待していたのですが、その予想はズバリ的中。ロッキーファンはもちろん、老若男女すべての人に観てもらいたい良作に仕上がっています

配役は地味だし、物語はコテコテだし、スタローンの熱いセリフは、こっちが恥ずかしくなるぐらい。

でも、それが良いのだ

見終わった後に、「明日からまた頑張ろう」と素直に思えるのがスゴイ。

アクション俳優として有名なスタローンだが、実は、監督や脚本家として優れているのだ。

初監督作品の『パラダイス・アレイ』は秀作だし、脚本を担当した社会派ドラマ『フィスト』は隠れた名作である。

シリーズ化して娯楽作となった『ランボー』も、一作目は社会派ドラマ色が強く、この作品をきっかけとして、米国におけるベトナム戦争の後遺症が改めて見直されるようになった。

スタローンは、映画人や俳優としては決して器用と言えないが、人間を観察し描き出し、その思いを人々の心に訴えかける才能は、やはり他を抜きん出ている。

ロッキー・ザ・ファイナルは、還暦を向かえたスタローンだからこそ撮れた作品。映画館で熱くなりましょー

関連>>ロッキー・ザ・ファイナル(公式サイト)