マイナンバーがやってくる~共通番号制度の実務インパクトと対応策

マイナンバーがやってくる~共通番号制度の実務インパクトと対応策
市民が主役の地域情報化推進協議会 番号制度研究会(編), 森田 朗 (監修)
日経BP社

 

「マイナンバーがやってくる~共通番号制度の実務インパクトと対応策」の改訂版が出ました。新たに購入される方は、旧版ではなく改訂版をお求めください。

本日ご紹介するのは、私も少しだけお手伝いしたマイナンバー制度の解説書です。

現在は予約受付中で、10月中旬頃の販売を予定しています。

全体の構成は、次の通り。

【第1章】 マイナンバーを読み解く10 の素朴な疑問
      Q1. そもそも、なぜマイナンバーが必要なのか?
      Q2. なぜ住基ネットを活用しないで、新たな番号制度を導入するのか?
      Q3. かつて「国民ID」が話題になったが、マイナンバーとの関係は?
      Q4. いつから、どのような形でマイナンバーは国民の目に触れるのか?
      Q5. システムの構築・運用に国全体でいくら投じるつもりなのか?
      Q6. マイナンバーは行政の話だから、民間企業では対応の必要はない?
      Q7. 企業が顧客管理などにマイナンバーを使ってもよい?
      Q8. マイナンバーで本当に社会保障の不正受給や脱税はなくなる?
      Q9. 行政職員が見られる個人情報が増えて万が一の時に被害が深刻化するのでは?
      Q10. 本当に役所の事務の効率化や組織のスリム化は進むのか?

【第2章】 番号制度で日本はこう変わる!
      <座談会1> 与野党3党国会議員と産業界キーパーソンによる座談会
             番号制度が創る「国民が主役」の新しい国家
      <座談会2> 自治体を牽引する首長による座談会
             マイナンバー制度による行政イノベーション

【第3章】 徹底解説!マイナンバーとは
      1. マイナンバー制度の全体像
      2. 付番
      3. 本人確認
      4. 情報連携
      5. 法人番号
      6. マイナンバーの利用範囲
      7. 個人情報保護とプライバシー問題への対応
      8. 将来の展望

【第4章】 自治体・企業における対応と課題
      1. マイナンバー制度導入の全体的な流れ
      2. 自治体:環境整備
      3. 自治体:第一次導入(2015年~)
      4. 自治体:第二次導入(2016年~)
      5. 自治体:情報保護評価ガイドラインの適用
      6. 自治体:条例制定によるマイナンバーの導入
      7. 民間企業:マイナンバーおよび法人番号の影響
      8. 公的機関:マイナンバーおよび法人番号の影響
      9. マイナンバー導入における課題
      10. マイナンバー関連法による影響
      11. マイナンバー対応チェックリスト
巻末付表
資料集

本書は、基本的にマイナンバー制度を支持するスタンスですが、「マイナンバーにどのように対応していくか」といった実務的な内容になっているのが特徴と思います。

「第4章 自治体・企業における対応と課題」の執筆は、富士通総研の榎並さんのご担当で、自治体の業務やシステムの現状を踏まえた上で、課題や対応方法を整理されています。

もう一つの特徴は、「第2章 番号制度で日本はこう変わる!」でキーパーソンによる座談会2つを収録しているところです。なお、座談会1には、政府CIOに就任される前の遠藤紘一氏も参加されています。

座談会1:「与野党3党国会議員と産業界キーパーソンによる座談会」
座談会2:「自治体を牽引する首長による座談会」

私の担当は、「第3章 徹底解説! マイナンバーとは」の制度や法律に関する箇所で、技術的解説の項は、情報連携基盤WGのメンバーでもあるNECの吉本さんが担当されています。

座談会の延長戦というわけではないのですが、ITpro EXPO 2012(東京ビックサイト)で次のようなイベントが開催されます。

番号制度カンファレンス ――国民が主役のマイナンバー制度に向けて
日時:10月12日(金) 14:30~17:40
会場:レセプションホールA

おかげさまで予約盛況のため、事前登録の申し込みは終了しました。

空席がある場合に限り、当日受付もあるそうなので、当日ご来場予定の方は、よろしければ講演会場まで足を運んでみてください