「振り込め詐欺(恐喝)」の認知・検挙状況:電子政府を使ってみよう

警察庁から、「振り込め詐欺(恐喝)」の認知・検挙状況等(平成17年12月)(PDF)が公開されています。

分量が少ないものは、見る人のことを考えて、HTMLでも提供してもらいたいのですが。。

それはさておき、被害者の年齢・性別構成を見ると、なかなか面白い。

オレオレ詐欺(恐喝)では、50歳代~70歳代の女性が多く、

架空請求詐欺(恐喝)では、20歳代~30歳代の男性と20歳代の女性が多く、

融資保証金詐欺では、30歳代~50歳代の男性と30歳代~40歳代の女性が多い

となっている。

つまり、年配の女性、若者、働き盛りのサラリーマン、主婦など、狙った相手にあった手法を使い分けているのだ。

犯罪はビジネス以上にシビアな世界(リスクが大きい)だけに、きちんとマーケティングが行われている。その意味では、役所の公共投資よりコスト意識がはっきりしていると言える。

このように、誰でも被害者となり得る以上、自分だけで問題を解決しようとせず、家族や友人、警察や役所に相談するようにしたい。

ところで、ひったくり犯罪について、「お年寄りや女性ばかりを狙った卑劣な犯行」といった報道もされるが、それはナンセンスと言えよう。

ひったくり犯罪は、それだけで卑劣な行為であって、反撃される可能性が少ないお年寄りや女性を狙うのは当たり前のことだからだ。

もし犯罪を防止したいのであれば、被害者ではなく、加害者(犯罪者)の視点に立つことが有効だろう。加害者のリスクを増やし、犯罪行為が割の合わないものとするのである。

3万円を簡単に盗めれば、チョロイ(おいしい)となるが、

死にそうな思いして3万円となれば、割りに合わなくなる。

もちろん、地域住民、警察、役所、商店街などが連携・協力しなければ、加害者のリスクを増やすことは難しいのだが。。