ECOMセミナー「電子政府特集」に学ぶ(1)

第8回 ECOMセミナー「電子政府特集」~電子申請の利活用拡大を考える~を見てきました。電子政府関連としては、相当にレベルの高い、とても面白いセミナーでした。

「電子政府の現状と今後の課題」と言えば、電子申請の利用率の低迷ですが、ちょっとやそっとのことでは、電子申請の利用は増えません。

間違いなく電子申告の成功事例と言える、「ケベック州歳入省における電子税務申告」は、行政、市民、税務代理人、ソフトウェア開発ベンダーといった関係者全てがハッピーになれるところが、ミソと言えましょう。

なぜハッピーになれるかと言えば、企画の段階から、関係者が参加するようにしたからです。

電子申請の成功には、そうした良好な関係作りが必須であり、それは行政からの歩み寄りがないと、実現しないのです。

何年かすれば、お金をかけて作ったシステムは時代遅れとなり陳腐化してしまいますが、市民との良好な関係は、時間をかけて育てる分だけ、その価値が高まります。

日本の電子政府でも、そろそろ、一番大切なインフラを作りましょうよ。