日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ

日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書 (1905)) 飯尾潤

統治構造を理解しておくと、政府との付き合い方や見方が変わります。本書では、政治や行政の仕組みを基礎から学べ、国際比較を通じて、日本の統治構造の歪みも見えてきます。

「電子政府」がコンピュータの話だと誤解されるように、「議院内閣制」についても様々な誤解があるようです。この点は、本家とされる英国の「議院内閣制」を理解した上で、そこから派生した各国の「議院内閣制」を見て、最後に日本の「議院内閣制」を観察すると良く理解できますね。

電子政府をより良いものとするためには、日本の統治構造を理解し、行政職員の思考・志向・嗜好を理解し、さらには電子政府ベンダー、利害関係のある団体、利用者である企業・個人・士業などについても理解する必要があります。

中でも、電子政府における行政職員の役割は大きく、彼らの能力や可能性をいかに引き出して有効活用するかが、成功の鍵となります。

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