SONY 9.1chデジタルサラウンドヘッドホンシステム「MDR-HW700DS」の完成度

2010年に購入したSONY 7.1chデジタルサラウンドヘッドホンシステム MDR-DS7100と、ついにお別れしました。

MDR-DS7100には、かなり満足していましたが、2年ほどで充電池が切れてからは、充電ケーブルを接続して有線で何とか頑張ってもらってました。その頃、すでに後継機が出ていたのですが、充電しながら使えないなど評判が悪かったので、スルーしてました。

今回、新しく購入したのは、SONYのサラウンドヘッドホン3代目となる「MDR-HW700DS」です。

SONY デジタルサラウンドヘッドホンシステム MDR-HW700DS
クリエーター情報なし
ソニー

「世界初9.1ch 3D VPT(Virtualphones Technology)が立体的なサラウンド音場を再現。映画などのコンテンツを大迫力で楽しめるデジタルサラウンドヘッドホンシステム」という触れ込みです。数々のオーディオ賞も受賞しています。

と言っても、2013年の製品なので、今となってはたいしたことないだろうと、あまり期待していませんでした。

最近は、ゲーム用のサラウンドヘッドホン(USB接続が多い)が増えたのに対して、映画視聴向けの現役サラウンドヘッドホンは、今ではSONYの「MDR-DS7100」ぐらいです。発売から4年ほど経過してるのですが、SONYはプレステ用のゲーミングヘッドホンを出すぐらいで、サラウンドヘッドホンの新製品は期待できそうにありません。

しかし、実際に使ってみると、これが想像以上の出来栄えでした。何年も新製品を出していないのは、現時点での完成品ということなんですね。次の製品を出すとすれば、ソフトやコンテンツがレベルアップ(8Kの22.2chサラウンド等)しないといけませんね。

(1)視聴した感想

まずは、WOWWOWで放送していた5.1chサラウンドの映画
・ターミネーター:新起動/ジェニシス
・13ゴースト
・トゥモローランド
・アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

などを観ましたが、以前使っていたMDR-DS7100とは全然違うレベルの立体感です。

さらに良かったのが、音楽を聴く場合も、かなり楽しめるようになったことです。

WOWWOWで放送していた5.1chサラウンドの
・メトロポリタンオペラ、ロッシーニ湖上の美人

NHKで放送していた5.1chサラウンドの
・ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート2017
・名曲アルバム:マーラーの交響曲第6番

などを観ましたが、音楽マニアではない私の耳には十分のものでした。特に、マーラーは「あ、久しぶりにマーラーを聴いたな」と思いました。

その後で、ブルーレイで次の作品を観ました。
・ボーダーライン(Dolby TrueHD 5.1ch)
・ヒットマン:エージェント47(DTS-HD Master Audio 7.1ch)

ソフトの音声フォーマットが7.1chだと、さらに迫力がアップするかと思いましたが、それほど変わった印象はありませんでした。このあたり、他の作品もレンタルして聴き比べてみたいと思います。

「MDR-HW700DS」の良い点は、まだあります。それは、iPhoneやiPadのようにオンラインで利用できるヘルプガイドがあることです。今では、取扱説明書の多くがPDFファイルとしてメーカーのウェブサイトからダウンロードできるのが普通ですが、オンラインのヘルプガイドは、まだまだ少ないですね。

(2)現在の接続と設定

現在の接続は、いたってシンプル。ブルーレイプレイヤーとテレビ(HDMI入力の1端子がARCに対応)を、それぞれHDMIケーブルで「MDR-HW700DS」につなげているだけです。テレビはパソコンのモニターも兼ねているので、別途テレビとパソコンをHDMI接続しています。おかげで配線が、かなりスッキリしました。

設定は、次の通りです。通常のテレビ番組を見たり、音楽を聴くときも同じ設定です。
音場モード:CINEMA(映画向け)
マトリクスデコーダー:Dolby PLIIz(9.1chサラウンド再生)

音場モードはGAMEもあり、このモードで映画を楽しむ人もいるようです。重低音の大迫力ならCINEMAがオススメですが、好みの問題ですね。

マトリクスデコーダーも好みの問題ですが、映画を観るならオンにした方が良いと思います。NEO:X(9.1chサラウンド再生)も選べますが、私の場合は両方を聴き比べて、Dolby PLIIzにしています。それほど大きな違いは無いと思います。

他にも、かなり細かく調整できますが、私は面倒なので初期モードのままです。

(3)無線接続の設定

本体にある「WIRELESS BANDスイッチ」から、「AUTO(出荷時の設定)」「2.4 GHz」「5 GHz」を選択できますが、いくつか試した上で、現在は「AUTO(出荷時の設定)」にしています。

我が家の場合、近くに電子レンジは置いてませんが、インターネットの無線LANアクセスポイントが5GHzなので、たまに雑音が入るようです。と言っても数秒でおさまります。

というわけで、ヘッドホンで映画を楽しむ人には、「MDR-HW700DS」は超オススメです。

ちなみに、SONYのサラウンドヘッドホンを買い換える前に試してみたのが、ロジクールのゲーミングヘッドホン「Logicool G933」です。Dolby / DTS搭載 7.1サラウンド対応なのですが、実際に使ってみたら、サラウンド機能がパソコンでしか使えないとわかり、返品しました。

Logicool ロジクール G933 RGB サラウンド ゲーミング ヘッドセット ワイヤレス Dolby / DTS搭載 7.1 PC PS4 Xbox Oneなど対応
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ロジクール

「Logicool G933」も、なかなか良いサラウンドなのですが、やはりゲーム用なので、映画鑑賞に関しては「MDR-HW700DS」が圧倒しています。

ところで、アマゾンの返品サービスを利用するのは今回が2度目でしたが、本当に便利で感心します。こちらの都合による返品でしたが、送料着払いで全額が直ちに返金されました。楽天よりもアマゾンを利用する理由の一つです。