電子行政タスクフォースによる政府CIO制度のグランドデザイン案、2012年の制度成立を目指す

1月7日に開催された第9回電子行政に関するタスクフォースの配布資料として、政府CIO制度のグランドデザイン案(PDF)が公開されています。

構成は次の通り。

1 政府CIO制度の必要性
2 政府CIO制度の有すべき権限・役割等
3 政府CIO体制の整備
4 政府CIOに充てられるべき人材
5 政府CIO制度の組織
6 政府CIO制度の運用
7 想定スケジュール

これまでの議論を踏まえた内容で、政府CIOオフィス(室)のイメージ図もあり、わかりやすく実用的なグランドデザインができたと思います。

権限・役割等に足りない記述があるとしたら、「個人情報保護・プライバシー」についてでしょうか。

米国の電子政府法では、政府CIOの役割としてプライバシー保護の推進や監視が定められていたり、政府によるプライバシー影響評価が義務付けられていたりします。他の先進国でも、政府CIOの役割として「個人情報保護・プライバシーへの対応」を明示しているのが一般的と言えるでしょう。

特に、「社会保障と税の番号制度」や「国民ID制度」の導入にあたっては、「個人情報保護・プライバシー」に配慮する必要がありますので、政府CIOの役割として明記して欲しいと思います。

また、日本の個人情報保護法制度は、政府と民間が分けられているため、 消費者庁総務省経済産業省などが縦割りで対応している感があります。「社会保障と税の番号制度」や「国民ID制度」は、官民共に関係する制度なので、今のような縦割り体制では、「個人情報保護・プライバシー」について十分に対応できません。

こうした分野こそ、省庁横断的・全体的に権限のある政府CIOの活躍が期待されるところです。

関連ブログ>>電子政府における個人情報とプライバシー、本人が望まない名寄せが許される理由

政府CIO制度整備のスケジュールを見ると、

平成23年(2011年)
1月 グランドデザインを企画委員会に報告
3月 電子行政推進基本方針の策定(政府CIO制度の具体的な導入プロセス、政府CIO制度が属する組織等を含む。)
4月以降 詳細制度設計

平成24年(2012年)
通常国会において関連法案を提出。
政府CIO制度の正式な発足。

※速やかに詳細制度の設計に入れるように、早期に準備室を立ち上げることが必要。
※国民ID制度導入の進捗状況を踏まえつつ、政府CIO制度の整備を進めることが重要。

となっています。これぐらいの時間をかければ、良い制度を作れる可能性も高いでしょう。

今後が、楽しみですね