「為替」の誤解 通貨から世界の真相が見える

「為替」の誤解 通貨から世界の真相が見える
上野泰也
朝日新聞出版

年末年始は、邪魔されること無く、映画鑑賞や読書を楽しむことができるのが嬉しい。

2TBのHDDも、そろそろ映画でいっぱいになりそう。。

今後は、追加で録画することは極力避けて、少しずつ観ていくつもり。

映画ほどではないけど、読めていない本がけっこうあります。

本書も、そんな一冊でした。

構成を見ると、

序 章 “円高狂想曲”に終止符を
第1章 「空前の円高」の舞台裏
第2章 ドル――米国経済は“入院中”だがやがて復活する
第3章 ユーロ――欧州債務危機がいつまでも解決しない理由
第4章 人民元――中国経済は短期では「楽観」、中長期では「警戒」
第5章 六つの極論を検証する
第6章 「日本売り」に備えよ

全体的に極めてまともな主張が多く、「社会保障が大幅にカットするしかない」「国庫に打ち出の小槌は存在しない」「日本国際をとりまく状況は欧州より危険」などが書かれています。

本ブログでは、「一度野党に落ちた自民党はそれほどバカではないと思っています」と書きましたが、麻生財務大臣には要警戒ですね。

本書を俗っぽく読み解けば、第6章のタイトルになっている「日本売りに備えよ」につきると思います。

急速な円安により、外貨建て資産が勝手に値上がりしていくのは悪くないのですが、しばらくしてからやってくる副作用が効き始める前に、しっかりとリスクヘッジをしておきたいものです。