利用者から学ぶ、自動車ワンストップサービスの課題

自動車ジャーナリストの小沢コージ氏が、コラムで自動車ワンストップサービスについて触れています。ここから、自動車ワンストップサービスの課題はもちろん、電子政府サービスのあり方についても学ぶことができる。
そのコラムとは、web CAR GRAPHICに掲載の是か非か、行政インターネット改革!(知ってました? ネットで車庫証明!)というもの。

わかりやすいネーミングを

まず、「ネットで車庫証明」というタイトルに注目である。

国民からしてみれば、「自動車関連申請手続ワンストップサービス」なんて長ったらしい名前を聞いただけで、なんか面倒そうである。

これが、「ネットで車庫証明」となると、すぐ理解できるし、なんとも便利そうではないか。さすがは、読者の視点を大切にするジャーナリストである、と感心してしまう。

既存サービスとの比較で理解度アップ

続いて、ETCとの比較である。身近にある既存のサービスを比較対照とすることは、初めてサービスに触れる利用者の理解を助けてくれる。コラムでは、ETCのマイナスイメージと関連付けているが、これをプラスに転換することも可能である。

例えば、これだけETCの利用者が増えたのだから、ETCカードで自動車ワンストップサービスを利用できるようにしてはどうだろうか。これだと、これから使うかどうかわからない住基カードを取らされるより、よほど説得力も利便性もある。

利用者の環境に配慮しよう

次は、ICカードリーダの問題。

これは、決してICカードが悪いというわけではない。電子政府サービスの利用に当たって、利用者に新たな機器やソフトウェア等を準備させるという発想が悪いのである。

電子政府サービスは、利用者が使い慣れた機器や環境で使えるものでなければいけない

これは、鉄則である。このルールを守らないと、サービスが使われないばかりか、デジタルデバイドも増やしてしまうことになる。

なお、「使い慣れた機器や環境」は時代と共に変化し、その変化スピードは速くなっている。

つまり、新しい電子政府サービスを提供する場合、現在の利用対象者が、どのような環境でどんなサービスを利用しているのかを、一番初めに確認することが必要となる。

加えて、新しい電子政府サービスを実際に提供する時期に、利用対象者の環境がどのように変化しているかも予測しておかなければいけない。

こうした手間のかかる作業を一つ一つ地道に行い、その積み重ねとして、初めて「使ってもらえるサービス」を実現することができるのだ。

この他にも、利用者がどんな点に不安や不信を感じているか、最初にマイナスイメージを持たせてしまうことの怖さ、など学べることはいくらでもある。

やはり、一般ユーザーの意見は、サービス提供者にとってヒントの宝庫だなー

関連ブログ>>自動車ワンストップサービス、利用者ごとのサービスモデルを作ろう自動車関連申請手続ワンストップサービスの開始

“利用者から学ぶ、自動車ワンストップサービスの課題” に2件のコメントがあります

  1. OSSへの期待
    貴重な情報ありがとうございます。

    電子申請の期待される効果として、行政(手続)の透明性の向上が挙げられます。

    OSSの場合、行政だけでなく、自動車業界・関連団体の透明性向上が望まれますね。

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